第2回 2020年5月21日(木)開催
5月21日に実施した第2回羅漢寺トレッキングツアーは、前回よりもハードなコース設定でしたが、今回も天候に恵まれ、参加者のみなさんのご協力により、事故もなく、楽しい一日を過ごすことができました。
新型コロナウイルスの影響に配慮して告知を控えましたが、予想以上の参加があり、大人27名、子供2名、合計29名でした。また、「NPO羅漢寺フィールド文化倶楽部の会員」は40名となりました。
■午前の部
当日はレストハウス洞門前駐車場に集合、受付・日程説明・準備体操をしてトレッキングスタート。橋を渡って青の洞門を歩き、樋田側から競秀峰へと登り、青の弘法寺脇に下山。耶馬渓の名付け親・頼山陽が一宿した代々当地の庄屋・曽木家を見学し、跡田川に沿って歩道や里道を進み、羅漢寺24景の一景・伏虎巌に到着。最近発見された石造地蔵菩薩像と摩崖仏がセットの秘仏を拝し、昼食会場の智剛寺に入りました。
本尊の薬師如来坐像は、羅漢寺五百羅漢等と同じ仏師による14世紀(南北朝時代)の作と推定されている秘仏です。それぞれ三密を避けて本堂や庭でお弁当を食べました。
■午後の部
羅漢寺末寺の法岸寺脇から古羅漢探勝道へ。
「ここから登ったのは初めて」という声が多くあがっていました。
古羅漢の名所の一つである国東塔の岩へ鎖をつたって登り、細い道を辿って毘沙門天摩崖仏、天人橋をくぐって岩の間が約一メートルの鎖道を恐る恐る通りました。窟のお堂では由緒ある石造観音菩薩坐像を拝して下山。跡田への道沿いの田んぼは、そばの花が満開でした。葉山神社では禅海和尚が寄進した鳥居を見学、もう少し上って古羅漢・羅漢寺のある絶景をみて耶馬トピアへ。道カフェ・余菓の日にて乾いたのどを潤すティータイムを過ごし、犬走りや沈み橋を眺めて出発地点に戻りました。
■一日を振り返って
今回は、本耶馬渓を代表する奇岩景勝の「競秀峰」と「古羅漢」がセットのコースでした。そして里道(旧街道)も歩いて、アンケートの回答にもある通り、山中をしっかり歩きました。参加者のみなさんのご協力により、終始和やかな中に、心地良い疲れも感じられて、トレッキングの目的は達成されたのではないでしょうか。誠にありがとうございました。